画像引用:(https://studio.design/ja/whats-new/editor5)2025年11月25日、Studioがデザインエディタ「Editor 5.0」を正式リリースしました。バージョン4までのノーコード制作体験を大きく進化させる内容であり、「デザインの未来を、次の速度で。」というキャッチコピーも掲げられています。私たちも日々、クライアントの「理想や想いを形に」していく中で、制作効率・デザインクオリティ・運用性を重視しており、今回のリリースはその流れに非常にマッチするアップデートと言えそうです!今回は、実際に手を動かしてみた上で、「これは使える」「ここは注意が必要」と感じたポイントを整理していきたいと思います✨主な新機能と特徴まず、公式リリース記事で紹介されている Editor 5.0 の目玉機能を押さえておきます。① Image AI画像素材をエディタ内で添付し、「この画像の背景を消して」「このカラーでトーンを統一して」といった自然言語の指示で編集できる機能。私たちのようにクライアントのブランドアセット(ロゴ / 写真 / カラー)を扱う制作事務所としては、既存素材を活かしつつビジュアルを迅速に仕立て直せるのは大きなメリットです。ロゴもスクリプト一発で画像に差し込めたりと、感謝しかない...。② Text AI選択している文章に対して「もっとカジュアルなトーンに」「英語版を作って」など指示を出すと、即座に文章生成または編集が可能。キャッチコピーのブラッシュアップや多言語対応に活用できます。この機能は、GoogleのGeminiに似た機能で、gmailを書くときなどに似た使用感ですね。サンプルのテキストを考えるのはChat gptなどにお願いできたりしますが、それをいちいちコピペしてなどして地味に手間があるんですよね。エディタ上で完結できるのはシンプルに便利。③ Auto Responsive一度PCビューで作ったデザインを基に、エディタ側が自動でスマホ / タブレットビューも調整してくれる機能。余白・レイアウト・要素のバランスをAIが補完します。マルチデバイス対応を効率化できる点で、特に中小企業・個人事業主クライアントを多数抱える私たちにとっては強みとなり得ます。イレギュラーなデザインのサイトにどこまで対応してくれるのか大変楽しみ。(お願いだから機能して🥹)④ Layer Rename「group1」「box2」といったデフォルトのレイヤー名を、AIが「Header Logo」「CTA Button」など分かりやすい名称に自動変換してくれる機能。複数人での制作や納品先が運用を行う際の手間削減につながります。 これも地味にありがたい機能。複数人での作業や、クライアントの方に引き渡しした後の運用も含めて、ここが整理できていると運用保守の安心感が大きく変わりますよね。その他の強化ポイント内蔵素材サービス Studio.Stock がエディタ内から直接検索・配置可能。素材探しの手間削減。エディタの動作速度・大型プロジェクト(100ページ超)での選択・ドラッグ・ページ切り替え・共同編集のパフォーマンスが大幅向上。実際に使ってみて感じたこと(メリット)私たちが実案件でEditor 5.0を用いてみて「これは確実に活きる」と感じた点を3つ挙げます。①制作スピードの底上げImage AI / Auto Responsiveの組み合わせによって「素材を探して加工」「各デバイス用にレイアウト調整」といった手間が大幅に減りました。たとえば、飲食店サイトのヒーロー画像を添付し「背景を店舗カラーに」「人物を明るめに」など指示すると、数秒で仕上がるケースがあり、従来のPhotoshop+手動レスポンシブ調整に比べて格段に短縮できそうです。時間が限られた中小クライアント案件では、こうした工数削減がそのまま予算・納期の余力に繋がるため、実務上ありがたいです。②運用を意識した設計がしやすいLayer Renameによって、納品後運用されるクライアント側や社内メンバー向けにレイヤー構成を整理できる点が◎。たとえば「CTAボタン/リンク」「フッターSNSアイコン」といった具合に名称が明確なので、後からサイトを更新する際に迷いが減ります。(設定しながら制作するのって意外と意識が途切れるんですよね)デザインだけでなく、運用フェーズまでを見据えた対応ができるのは、esorabridgeの「企画から運用まで一貫対応」という強みともマッチします。③ノーコード制作の安心感が増したStudioを使ったノーコード構築では、往々にして「デバイスごとの表示ズレ」「複雑なレイアウト調整が手間」がネックになることがあります。Editor 5.0ではこれらに対する解決策が組み込まれており、特にAuto Responsiveでの自動調整が効く場面では「このままクライアントに渡せる」というレベルまでの工数が随分とへり、見落としが減るため、安心感が大幅に増しそうです。美術的視点を大切にしながらも、実務性を担保したい私たちのようなデザイン事務所にとっては大きな魅力です。レスポンシブの設定ボタンが下部に固定されたのも操作効率が上がって大満足です。気になった点・実務で補足すべきこととはいえ、使ってみて「このまま何も考えずに」で済むわけではない、という側面もあります。実務目線から注意すべき点を整理します。① Image AIの素材精度とブランド整合性Image AIは強力ですが、ブランドによる色味・トーン・写真構図のこだわりがある場合、「イメージが多少変わる」ケースがあります。たとえば、店舗撮影のライティングやブランドカラーコードが厳しく決まっている場合は、AIで生成 / 加工した画像を再チェックし、微調整を加える必要があります。この辺りはクライアントとの意向によって大きく幅が生まれそうです。②Auto Responsiveの万能ではない部分自動でレスポンシブ調整をしてくれるのは非常に便利ですが、「細部まで完全に最適化」されるわけではありません。例えば極端に複雑なレイアウトや、画面幅変化に応じて変化するアニメーション、複数カラム+画像+テキストの複合構成などでは、手動での確認・調整が推奨されます。特にスマホユーザー比率は極めて高いため、スマホビューでのユーザービリティには最後まで目を配るべきです。③チーム運用・レイヤー命名の確認Layer Rename機能によって命名が整理される反面、「自社 / クライアントチームの命名規則」と若干ズレる可能性があります。たとえば社内では「h-hdr」「nav-main」「cta-btn」などの略称を使っていた場合、AIが「Header Hero」「Navigation Main」「Call to Action Button」といった名称にしてしまうことがあります。運用体制がある場合は、事前に命名規則を共有・調整しておくとスムーズそうです。④学び・習熟のフェーズの必要性新しいUI・UX・機能が加わる分、既存のワークフローをそのまま流用していると戸惑いや迷いが出ることがあります。特にチームメンバー(デザイナー / 運用担当者)にとっては「どう使いこなすか」「どの場面でAI機能をどう使うか」という学習が必要です。私たちも、「Image AIを活用すべきか手動すべきか」「Auto Responsiveの結果をどこまで信頼するか」などの議論をする必要性を感じています。本格導入前に小規模なテストプロジェクトを設けるのが良さそうです。総括:今回のリリースがもたらす“引き出すデザイン”への可能性私たちが掲げる「引き出すデザイン」という言葉。クライアントの言葉から真意を見つけ出し、それを最適な表現で形にするという姿勢こそが、他に代え難い価値だと考えています。今回のEditor 5.0は、まさにこの「言葉を形に」「表現を加速する」という私たちのサービス理念とフィットします。AI機能・高速化・素材内蔵といった進化が、「クライアントの言葉を素早く、確実に、魅力的にビジュアル化する」という制作フローを強化してくれます。ただし、ツールが進化しても「思考」や「意図の整理」そのものが不要になるわけではありません。むしろ、AIや高速レスポンシブといった機能をどう使いこなすかが、デザイン事務所としての差別化になると感じます。たとえば、Image AIが生成した素材をただ使うのではなく、「この写真がブランドのどの部分を語っているか」「背景色がブランドトーンにどう作用しているか」を丁寧に検証する。Auto Responsiveが自動で整えてくれたレイアウトを「このスマホビューで最重要CTAが十分目立っているか」を確認する。こうした“人の視点”が、ツールを超えてクオリティを担保する鍵です。私たちesorabridgeにとって、Editor 5.0の導入は「より高品質・より早く・より運用まで見据えて」クライアントの想いや強みをデザインに落とし込むための好機だと捉えています。「ノーコード=簡単」という安直な結論ではなく、「ノーコード+思考=もっと伝わるデザイン」という正しい選択肢を多くの方に伝えていきたいなと。Editor 5.0が提供する高速化・AI支援の恩恵を活用しつつ面白いクリエイティブを生み出していきたいと思います。