Photoshopで『WebP』の完全サポートのニュースここ数年で一気に目にする機会が増えてきた『WebP』。この度PhotoshopでのWebP完全サポートのニュースが入ってきました。(v23.2より対応)このバージョンアップで何がどう便利になるのか、『WebP』について理解しながら考えてみたいと思います。『WebP』って何?『WebP(.webp)』は画像フォーマットと呼ばれるものの1つで、有名な画像フォーマットには『JPEG(.jpg / .jpeg)』『PNG(.png)』などがあります。調べてみるとなんとあのGoogleが開発したオープンソースのデータ形式だそうです。読み方は『ウェッピー』という非常にチャーミングな呼び方で通っていますが、それは元を辿れば開発元のGoogleがWebP is pronounced "weppy"と説明していたことが発端のようです。他のフォーマットと何が違うの?そもそも馴染みのある『JPEG』や『PNG』でさえ、どんな差があるのかを知る機会ってないですよね。今回はそれらのフォーマットの特徴と比較しながら『WebP』について考えてみましょう。WebPの概要ウェブサイトのトラフィック量軽減と表示速度短縮を目的としており、インターネットのWebページで広く使われている非可逆圧縮のJPEGや可逆圧縮のGIF、PNGの置き換えを意図する規格である。JPEGとは異なり、非可逆圧縮でもアルファチャンネルを扱える。Wikipediaより引用(https://ja.wikipedia.org/wiki/WebP)これらの概要から分かるのはこんな感じです。JPEG、PNGよりデータ容量が軽い非可逆圧縮アルファチャンネルにより透明度などが保持できるこんなところでしょうか。JPEG(.jpg / .jpeg)の特徴最もよく使用される画像フォーマット比較的データ容量が軽い一度圧縮したら戻せない(非可逆圧縮)画像そのもののサイズに比例してファイルサイズが大きくなるPNG(.png)の特徴インターネットでよく使用されるフォーマット透明度など、さまざまなデータが設定できる何度も編集できるが、データ容量がJPEGの倍以上になる一度圧縮しても元の状態に戻すことが可能(可逆圧縮)WebP使用のメリット / デメリットこれらの内容から、WebP利用のメリットとデメリットを考えると以下の通りです。メリット画像サイズの軽量化により、ウェブサイトの表示速度が早まり、SEO対策に最適デメリット最近の技術なので、さまざまなサービスに浸透していない変換に手間がかかるPhotoshopのWebP完全サポートで何が変わる?これからのSEO対策を考えると、表示速度の速いWebPが使用できることが望ましいのですが、全ての画像をWebPに変換させることがまだまだ手間なこの状況。しかし、Photoshopが本腰を入れてサポートしてくるとなると、これからのウェブサイト制作には必須の内容になりそうですね。とはいえ、早速使用してみたところ、書き出し形式ごとに利用できたり利用できなかったりと不便さは残る様子。クイック書き出し対応とかになれば一気に利便性出てきそうです。今後のアップデートに期待しましょう。