ご依頼概要日本画家の岡村智晴様に百貨店の画廊で開催する個展用の販促物一式をご依頼いただきました。ご依頼いただいたのは以下の内容です。展覧会ロゴデザインパンフレット招待状ご要望展覧会のテーマが伝わる新作シリーズのイメージが伝わるesorabridgeのデザインロゴデザイン展覧会タイトルである『tototeto』は、作家がお子様と過ごす日々の中で感じた『親子として、人間としての関係性や気づき』をテーマとした造語ということで、その『響きの柔らかさ』『不可逆的な時間という儚さ』『記憶という曖昧さ、ノスタルジー』を感じる点に着目し、デザインを発想しました。ロゴ全体のフォルムでは、作家とのヒアリング時に出た『お子様の遊ぶ遊具』や『幼児が年齢的に認知しやすいフォルム』から着想し、『●▲✖️■』というシンプルかつプリミティブなフォルムをアルファベットに寄せてデザインしていきました。©︎Tomoharu Okamuraパンフレットパンフレットは、画集や図録と異なり、少ないページ数ではあるものの、DMなどとは異なり、展覧会テーマや作家のイメージを伝えることができる重要なアイテムですまた、展覧会の会期が終了した後もパンフレットを見返しながら思い返したり、作品の魅力を繰り返し楽しむことができることも重要な魅力です。そのため以下の点に留意してデザインを検討しました。作品の魅力が十分伝わるサイズ気軽に持ち帰りやすいサイズテーマが伝わる新作『結露』シリーズのイメージが伝わる12Pで綴る物語性日本画材の魅力が伝わる捨てずに大切に保管しておきたくなるクオリティサイズは、コンパクトなほど気軽に持ち帰りができますが、小さすぎると作品の魅力が伝わりません。熟議の結果『A5』サイズにしました。テーマを伝えるためには、空気感や幼き日々に持っていた遊び心が想起されることが重要と捉え、画面と画面外の境界線を、作品の中にある図を使用して崩すことにしました。また、それらの図をネガポジで配置し、結露に指で絵を描くという『結露シリーズ』のウィットな魅力を存分に表現しました。流れとしても、イントロ→展覧会イメージ(子どもとの日々)→日本画の伝統的なモチーフ→今回の主役の作品→プロフィール→アウトロという流れを作り、パンフレットを読み開きたくなるドキドキ、ワクワク感を演出しました。©︎Tomoharu Okamura招待状こちらの招待状はパンフレットに同封するものではありますが、単独でも楽しめるようカードで両面のデザイン(表:ご挨拶 / 裏:作品)としました。表面には今回の展覧会イメージを想起する図やロゴを配置しました。裏面の作品画像はあえて『結露シリーズ』ではなく、ファンが多く作家のメインシリーズの1つでもある『木漏れ日シリーズ』を配置しました。パンフレットとの同封のため、あえて作品の幅を生み出しました。©︎Tomoharu Okamuraこちらのデザイン詳細はこちらからご覧いただけます。デザイン事務所esorabridgeへのご依頼はこちら。